あれや、これや


[00/03/14]

ピッピ靴

ボクはスニーカーを1足しか持っていない。
スニーカーと言っても、テニスシューズだ。
まだナイキのエアーが主流になる前に、アンドレ・アガシモデルとして発売された、初代エアー。完璧に履きつぶしているが。

先日、千葉ショッピングセンターをてくてく歩いていると、見知らぬガキが「いっしょいっしょ♪」と言ってまとわりついてくる。
ガキは履いているお子様用の靴を指差しながら「いっしょいっしょ」と繰り返す。

こちとら腐ってもエアーだぜと思い、無視して歩いていこうとすると、
「ほらほら、いっしょいっしょ」と言ってついてくる。
「何が一緒なんだ?」と考えふと気が付いた。

ガキの履いている靴はお子様用らしく、歩くたびに「ピッピッ」と音がなる。
ボクのエアーも、どこが破れているらしく、歩くたびに右足から「ピッピッ」。

体重の重い分、音が長くなるボクの靴に憧れを抱くガキに、
「君が大人になってもこの靴が好きならこれをあげよう」
と言ったら、大喜びで母親に報告していた。

子を思う母の冷たい視線が突き刺さる冬の午後。

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